前回の投稿よりあっという間に1年が過ぎ、
その間にネパールでは大地震があり、
パシュパティナートはどうなっているだろうかと思ってみたら…。
何も変わらない風景がそこにはあった…。
という感じでした。
確かに後ろの建物は崩れていますが。
地震で本当に多くの人が亡くなったので、
地震後、すごく多くの人がここに火葬に訪れたみたい。
ここまで来ることができない人たちは、
家の近くで火葬して、近くの川に流したりするそう。
私たちが行った時にも、何体も焼かれていて、
今までにも2回見た事があったけど、
火葬している数は今回が一番多かった。
地震の影響なのかなぁ。
オレンジの布に包まれ、運ばれていく様子。
↓
前回、川辺に死体が置かれているのを見て、
「なんですぐ焼かずに川に置いてあるんだろう」
みたいなことを書いたわけですが、
今回、それがなぜか、分かりました。
“まず1回、死体を水につけて、罪を洗い流してから焼く。
そうすることによって、次に生まれる時に罪のない状態で生まれて来ることができる。”
という考えらしいです。
さらに、ネパールでは、輪廻を信じ切っているので、
“焼いた灰もすべて川に流し、何もこの世に残さない!
残したらちゃんと輪廻できない!”
という考えらしいです。
なので、ネパール人からしたら、
日本人が「前世では私は○○だった。」と言ったりして、
輪廻を信じつつも、灰を残してそれを拝んでいるというのは、
よく分からないことらしいです。
なるほど。
過去2回来た時には、そんなに周りの人が悲しんでいる様子が伝わってこなかったけど、
今回は、火葬中に、あるおじさんが、声を上げておいおい泣いていて、
「本当にここは火葬場なんだな。」
と感じさせられた。
みんなが天国に行って、そこで再会できるなら、そんなに悲しまないのにな。
確かに地上での寂しさはあるけれど、いつかまた会えるっていう希望があるって、
それってすごいことだなって、特に思わされている今日この頃。
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