7wで心拍確認できて喜んだのも束の間。
9wの検診で心拍確認できず。
稽留流産と診断され、次の週に流産の手術をすることに。
流産手術が決まってからというもの、いろんな情報をネットで検索。流産手術は前処置がめちゃくちゃ痛いらしい。婦人科の処置で「5本の指に入る痛さ」ということ。
私が前情報によりビビっていると、主人には、「前情報ないほうが良かったんじゃない?」と言われたけど、いやいや、あったほうがいいでしょう。なかったら、心構えもできないし。
ちなみに、病院の先生にも「悲鳴をあげる人もいるくらいだよ」と言われました。
手術前日
書類を用意したり、荷物を用意したり。
体の様子は、
・2日前くらいから風邪をひき始めた
・胸の張りがほぼなくなった
・お腹がたまにチクチク痛むようになった
・ツワリは8w4dでなくなったまま
風邪でも手術できるのか?
当日の体温は36.7度。熱はない。
鼻はつまってないけど、喉が枯れて声が出ない状態。痰がカァーって出る状態。
先生も「今から40度とかの熱が出ちゃうとなると手術はやりたくないねー」と言いながらも、
一応2日前に熱は出て回復傾向だったので、「熱が上がらないことを祈りつつ、やりましょう」という判断。
普通の平日なら後日に遅らせてたかもだけど、明後日からGWで、これを逃すと、5日後しか病院は開かない。家で過ごすと大量出血になるよ、とのこと。
もし手術せずに家で過ごす場合
・牛乳瓶1本分くらいの血が出る
・それを見たらほとんどの人は心配で家にいられない
・この大きさ(9w)ではどちらにせよ全て綺麗には流れないのでその後手術が必要
・その時には子宮口が開いているので前処置はしなくていいかもしれない
・かなり腹痛あるはず
・痛み止めは飲んでもいい
ということで、手術をしなくても良いという待機組もちょっと心揺らぎましたが、昨日くらいからお腹チクチクしてて、なんとなく来そうな気もしたし、主治医の先生が「まぁ熱は上がらないことを祈ってやりましょう」ってことだったので、やることに。
最後のエコー検査
主人に最後にエコーで見せられますか?と聞くと、
「ご主人は内診のほうは見れないから、お腹の外からのエコーの方なら見られるよ」とのこと。
先生は若干めんどくさそうだったけど、要望に応えてくださった。
そんなに見えず。でも心拍はやはりなく、一度は主人に写真以外で見せたいという私の思いもおさまり、良かった。
内診台へ
最後の超音波検査
前回まで見えていた赤ちゃんの形がなくなり始めている。前まで白かったところが、かなり黒い。あまり形も見えないくらい。
「溶け始めてもう何もしなくても出てくるところだったかもね。」
とのこと。
変な話ですが、溶け始めているのを見て、自分も決心がついた。
白く、頭とおしりが見えてた時は、どこかでやっぱりまだ生き返るんじゃないかって思ってたから。
前処置開始
溶け始めてるからか、子宮口開き始めていたみたい。
本当は明日までかかるはずの処置が今日の昼までには子宮口が開くかもしれないとのこと。
まさにベストタイミング!感謝!
内診台のカーテンの向こうには先生と看護師さん、こちら側にもひとりの看護師さん来てくれて、手を握って肩をポンポンと叩いてくれている。安心。
ちなみに主人や家族などはここには入れないそうです。
1.まず膣内の洗浄開始
お湯がダーダー流れてるので、これ大丈夫なのか?と、椅子のことや、その部屋のことまで心配する余裕あり。
2.麻酔を打つ
歯医者さんで麻酔打ったことある?「はい」
きく?「はい」
麻酔打つからね~
おっ!打ってくれるんだ!やった!!
麻酔打ってくれないという話だったけど、もうある程度子宮口が開きそうだったから、へガールを使って一気に広げるために、麻酔を打ってくれたのかなぁと考えつつ。あとから聞いたら、表面麻酔をしてくれていたみたいです。
麻酔打たれたのはわからないくらいの痛さ。
3.器具を取り付けている?
ラミセルを入れるのに引っ張っているらしい。この引っ張るのが痛いと聞いていたけど、それほど。痛い?とお医者さんに聞かれ、「痛くないです」と応えられるレベル。
4.ラミセル(スポンジ)を入れる
「今からスポンジ入れるからね~」ということで、「それを入れたら終わりだからね~」と言われ、覚悟。
・・・あれ??
うぅ、、なんか生理痛のような痛み。お腹がキュゥーーとする。お腹を下の穴から1本の線で刺されている感じの痛み。
でも「ちょっと、、痛いです」と声を発せれるくらいのレベル。
今までで一番痛かった生理痛の痛さと変わらないくらいだった。もちろん痛いけど、それがほんの10秒くらい。
横の看護師さんが「痛い?大丈夫?」と話しかけてくれて手を握ってくれてたので、その手は思いっきり握り返しつつ、「大丈夫です」と答える。
5.最後にガーゼを入れて終了
水を含んだガーゼを入れるんだって。だから立ち上がると水が滴れるらしい。
それで生理用ナプキンをつけるんですね。
ここの時点で、看護師さんがさっき自分が脱いだパンツにナプキンをつけてくれるので、若干恥ずかしいですが、そんなこと言ってられやしない。
私は比較的元気だったので、自分でやりますーって感じでやりました。
入れてからの痛みもほとんどなく、産婦人科から病棟への車椅子移動も、「おばあちゃんみたいだね」と主人と笑って話せるレベル。
8:20に入ったんですが、8:40くらいには終わってました。
でも力がやっぱり無意識で入っちゃってたのか、足はガクガクしていた。
病室で過ごす
10:00 点滴
ごはんも水分も摂れないので、点滴で乗り切る。ごはんはいいけど、風邪で喉が乾燥しているのに水分が摂れないのはきつかったです。
点滴はお医者さん自ら入れてくれたんですが、血管が見えにくい体質で、手の甲にしか入るところがないということで、さっきの前処置よりもむしろこっちのほうが痛かった!!
普通の注射よりも、チーークゥゥゥゥゥゥ!という感じで、刺す時間が長い。刺してからもずっと痛いし、、どうにかならないかな、この血管が外に見えない体質。
看護師さんに「点滴のほうが前処置よりも痛かったです」と言うと、「先生が打ったからね〜」という感じで、自分が打てば痛くなかっただろうに・・というニュアンスでした。笑
2回目の前処置
11:00 「もう一回見るからねー」ということで、また車椅子に乗せられて診察室へ。
まさかここで中に入れてるスポンジを変えるとは、思ってもおらず。冷静に考えれば当たり前なんだけど、今入ってるものより太いものに変えるらしい。(これは後から分かった情報で、その時は同じくらいの太さのものを入れると勘違いしていた私。)
さっきは痛かった?「思ったより痛くなかったです。」と笑って答える。
内診台へ
さっき痛くなかったという気持ちがあるからか、自分の中で「大丈夫っしょー」という気持ちがあったのがよくなかった。
子宮口のあたりを洗い出しただけなのに痛い。ピンセットみたいなものが出たり入ったりするのがわかる。「さっき痛くなかったって先生に言ったから、雑にやってんじゃないか?」って思うほどに、ガチャガチャと動きがわかる。引っ張るのもさっきより全然痛い。
この頃やっと、私側に看護師さん付いてくれる。「さっきより痛いです、、」と伝えつつ、耐える。
先生から「スポンジ(ラミセル)入れるから痛くなるよ~」と言われたけど、さっきくらいなら大丈夫かな〜思ったのが馬鹿でした。
イッ!ウッ!
という感じで、さっきより断然痛い。
今までの最大の生理痛を超える痛さ。それがお腹を突いてくる。
最後のスポンジ入れるのさえも痛い。
終わってズボン履くときは、もう履かせてもらう感じ。でも一度立って、車椅子座って、、
そしたら、あれ???なんか目の前がおかしい。
「意識が朦朧と、、、目の前がグラグラと、、」
と伝えると、看護師さんたちがばばばっと、
「すぐそこに寝かして!」「点滴早めて!」と、「横になれば大丈夫だからね」ということで、もうベット行く直前、冷や汗だらだら、息もしづらい、目の前真っ暗、これはやばいぞやばいぞ!と思っていたら、すぐ近くのベッドに横にならしてもらい、目をつぶって、足をあげてくれて、息はぁはぁ。これは貧血だ。
しばらく横になる。汗で服もべちゃべちゃ。だんだん意識を取り戻し、しばらくしたら落ち着きました。
この貧血は、看護師さんに聞くと、「血管迷走神経反射」というもので、極度の痛みだと神経が痛みに反応して血圧が下がるように体はできているらしい。不思議〜。
実際、ラミセル挿入はかなり痛かったし、確かに、「人生で一番痛いんじゃないか?」と言われたら、「そうだ」と答えるかもしれないけど、痛いのは実際1〜2分ほどだったので、いろんな方のブログで覚悟があっただけに、「痛かったけど終わった。あぁ良かった。」という感じで終わったはずだったのに、体はそうは思っていなかったらしい。体は「無理だ!」というほどの痛みだったようです。
病室に戻り、再度休む。
冷や汗がひどかったので、この時点でTシャツなどは全部脱いで、手術着に着替えをしました。
点滴をしたまま線を袖に通して服を着替えないといけないので、ちょっと袖が大きめの服着てったほうがいいですよ。(私は大きめのTシャツ着てましたが、大丈夫でした。長袖とかだとめんどくさそう。)
手術本番
その前に自力でトイレに行っておく。点滴しながらのトイレはなかなか面倒。
14:00 手術室へ
おぉー!テレビで見たことあるー!!緑と白と青で構成された部屋!
ちなみにワンピースみたいな手術着なので、ズボンとパンツを脱いだら台の上で足を乗せる。
「血圧測りますねー」など言われているうちに、麻酔が点滴から入れられる。
医者:「ぼーっとしてきたー?」
「うーん。あんまりです。」
医者:「ぼーっとしてきたー?」
「うーん。」・・・
手術後
15:40 はっ!と目を覚ますと、病棟のベットの上。
(看護師さんに聞くと、処置は1時間ほど前に終わっていたらしい。)
ということは、処置自体は1時間もかからなかったということですね。
付添人が誰もいなかったので、よくブログに書かれているような、麻酔がかかっている時がどうだったとか、そういうことは何も分からず・・。 眠っている間に途中で「トイレに行きたい」と言ったらしく、ベッドの横に尿を取るための容器が置かれていた。
16:00 先生来る
17:00 あの悪夢の診察室へもう一度行く。内診。ここで何を見られたのかはよく分からないけど、とりあえず中を確認した程度で、すぐ終わりました。
「立ち上がると血が少し出ますよー」とのこと。この時こそ、ちゃんとナプキンの替えを持っていくべきでした。看護師さんに「ナプキンある?ないか。じゃぁこっちの付けておくね。」と、病院のをもらってしまった。
術後の生活について先生から説明
・2日は安静にしましょう
・なんでも食べていい
・お酒を飲んでもいい (私は飲まないが)
・1週間はお風呂入らないでね
・次の子どもは1回生理が来たらトライしてもいい
無事退院
ということで、本当は1泊2日のはずが日帰りで済んで本当に感謝。
実家に行って、しゃぶしゃぶ食べました。
丸一日、水分もとってはいけないという辛い時が嘘のように美味しくいただきました。