はい、おはようございます。朝です。
カメラのフラッシュを持って行かなかったので、夜の写真は全くありませんが、なかなか素敵な夜でした。
女子はカレーを作ったすぐ横にある小屋でみんな寝袋で就寝。
約12畳の板の間の小屋。
そこに17人。
一人1畳分もなくて、寝袋広げるのがいっぱいいっぱいだったけど、案外ぐっすり眠ることができました。
そして、朝一で、まずトイレへ。
そう、この小屋がトイレです。
この黒いビニールシートを開けると、中はこんな感じ。
↓
山の下で行ったトイレより、全然綺麗。
しかも、ちゃんと蓋まであるんですよ。
すごいっ!
↓
でも、穴が彫ってあるだけで、普通に下に溜まっているんだけど、これをどうやって処理しているのだろうか。そのまま置いておけば土と一体化していくのかな。
そういえば、昨日、山を登り始めてから就寝前まで、一度もトイレに行かなかった。
よっぽど汗が出ていたということでしょう。
そして、就寝前は、真っ暗すぎて、何も見えず、トイレの中に入る意味も見出せなかったので、トイレの横の草っぱらで普通に用を足しました。
懐中電灯で外に出て、電気を消して、「今してるから、こっち懐中電灯で照らさないで!」なんて言いながら、用を足しました。
でも、言葉を発すると、「えっ?なに?」って、懐中電灯の光と共に返事が来るので要注意。他の子が「今そっち照らしちゃ駄目!」とか助けてくれました。それもいい思い出。
ちなみに、女子たちが外で用を足したなんていうことは、もちろん男子たちには完全に秘密にしておきました。
(さすがに大の子は、トイレに行ってましたよ。一応補足。)
ちなみに、男子たちが全くいなかったので、そんな事ができたわけですが、では、男子たちはどこへ行ったのでしょうか。
男子は、なんと、現地の方の家にホームステイ!!!!!
それを聞いた時には、男子も衝撃を受けていました。
たぶんこういう家に泊まったんだと思われる。
きっと、これより小さい家かな。
ホームステイをして、みんな、いろんな事を学んだようで、下山をしながら、いろいろな話をしてくれました。
何箇所かに分かれて泊まったんだけど、みんな口々に「こんなにも朝が待ち遠しかったのは初めてだった」と言っていました。ちょっとご紹介。
ホームステイ体験談①
「ネパール人のおじさんとシングルベッドで一緒に寝ることになって、そのおじさん側を向いて寝られないし、反対側の壁はものすごく汚くて向けないし、上を向いているしかなくて、こんなにも朝が早く来て欲しいと思ったのは初めてだった」
ホームステイ体験談②
「土でぼこぼこしている床で、しかも微妙に斜めで、人は斜めな所では寝られないっていうことが分かった。やっと眠りについて、もう朝だと思って目を覚まして時計を見たら1時間くらいしか経っていなかったのがショックだった。」
ホームステイ体験談③
「部屋の下が牛小屋だった。」
えっ?????
一番衝撃な体験談を聞いたら、他の子たちは「こっちはまだマシだったかな」っていう感じになっていた。
たぶん、こういう感じ。
↓
臭いし、牛が夜中も声を発するし、もう大変だったようです。
でも、「牛小屋の上で寝ることは、これからも一生ないだろうから、いい体験をしたね」という結論になりました。
もしネパールに行ったり、どこに行ったとしても、牛小屋の上で寝るって、なかなかできない体験だよね。ある意味、すごい。
女子は、狭いには狭かったけど、みんなぐっすり眠れて、朝、男の子たちと再会した時の睡眠不足の、げっそりした顔を見たら、なんだか申し訳ない気持ちになりました。
下山はみんなですがすがしい気持ちで、楽しく下山しました。
こんな倒れている木をくぐったりしながら。
↓
下山途中で、一人熱中症になったので、少し休んだけど、それでも4時間でふもとまで到着しました。
この道のり、現地の子なら、1時間半くらいしかかからないらしいけど…。
驚きです。
ということで、登りも下りも大変だったけど、素敵な山での生活でした。
もちろん、シャワーもあびれないし、電気もないんだけど、その生活に入ってしまえば、そんなことは気にならなくなるものなんだなと再実感。
物に溢れる日本で、食べる物、水、電気、何不自由なく暮らしている世界で、それが当たり前だと思っているけど、それは当たり前じゃないんだということを、今回、中学生や高校生の子たちが分かってくれたことが、私としては何より嬉しかったです。
でも、韓国の先生は、「2週間経ったら、人はその地に順応するものなんだ。だから、今は水や食糧がどんなに大切かということを分かっているかもしれないけど、2週間後にはきっと忘れていると思うよ」と言っておられました。
みんな「忘れたくない!」と言っていたけど、やっぱり人の感覚って恐ろしいもので、すぐに「あること」に慣れてしまうんだよね。
だからこそ、またネパールに行きたいな、って思いますよね。
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