あれは、仙台に住んでいた頃。
ドイツ人たちとの朝マックという、非日常的な朝食の時間があり、その後、さらに非日常的なことが起こりました。
はい。見ての通り、パンクしました。
初めてのパンク。
朝マックが終わり、みんなにお別れを言って、マックを出た辺から、「なんか変な音してるなー」って思ったけど、
音楽かけてたから、
「音楽の音か?うん?」
って思いつつ、そのまま行く。
でも、音が大きくなってきた。
音楽止めたけど、ドッドッドッと聞こえる。
「うん???」
後ろを見るとヤン車。
(ヤンキーの車みたいの)
「あー。なんか改造してんだ。あの車。」
しばらく行く。
そして、その車どっか行く。
「あれ?まだ音してる、、」
窓を開ける。
明らかに私の車の後ろの方から。
道を歩く人たち、私を見てる。
おじさん、失笑。
「うん?何かがおかしい!
どうしよーー!」
なんか車が重たくなってきた。
「こりゃやばい!とりあえず止まろう!」
ガソスタ発見。
ガソスタのおっちゃん出て来た。
「ありゃーー。
こりゃ完全に穴空いてるねー。
誰かに故意にやられたってほど破れてるね」
えっ???
いや、たぶんそんなタイミングは絶対なかったと、、。
でも、とりあえず教会行かなきゃーっと思って、
教会へ。
おっちゃんに
「教会行って来るんで、ちょっと車置かせてくださいー」
と去る。
今思えば、きっとおっちゃんは
「こんな時に何を呑気に」
と思っていたことだろう。
ーー
そして、教会おわり。
兄の車なので、
兄に電話。
兄「誰かに助けてもらえ」
とアドバイス。
私「えっ?一人じゃできないの?
だって、みんな忙しそうだし、悪いじゃーん」
兄「いや、できないことはないだろうけど、
一人でできたら、それ、女子的にどうなの?」
私「あっ?そゆこと?うーん。まっやってみるよ」
そして、スペアタイヤも全て車に乗っているということで
車の元へ!!!
ーー
父に電話。
私「なんか、めっちゃ穴あいてて、
故意にやられたんじゃないかって
おっちゃんに言われたんだけどー」
父「それはおまえが乗りすぎただけだろ。
普通はパンクになってからそんなに走らないから!」
そうなのか!!!
全然パンクに関してわかっていない私。
本当はもっと早く気づいてて、
穴があいてない状態だったら、
近くのタイヤ屋さんまで走っていって、
それで替えてもらえば終わったことだったらしい。
でも、気づくのが遅かったがゆえに、
自分でスペアタイヤをつけるはめに。
ーー
そして、父の電話指導の元、
スペアタイヤ交換にトライ!!
「えっ?ネジ全部外していいの?」
「外れた!」
「いや、全部は外してないけど、とりあえず回った!」
「えっ?ジャッキ??どこにつけんの?」
「平らなとこなんてないけど!?」
「とりあえず一回切るわ」
「もしもし?できた!」
「うーん。浮いたっぽい!」
「いや、タイヤ回らない!」
と、電話を片手に四苦八苦。
でも、タイヤ交換をずっとしてなかったらしく、
最後のタイヤを外すところがどうしてもできない!
父も
「いや!もうそこまでやれば絶対取れるはず!」
「蹴ってみろ!」
「ハンマーで叩いてみろ!」
「もっと思いっきり蹴ってみろ!」
はい。
どうにも動かず。
ホイールとタイヤが完全にくっついている。
地べたに座り込み途方にくれる私。
雨降ってきそうだし、どうしよー。
父も「いやー。俺ならどうにかしてでも外すけどなー」
と言っているけど、
か弱い私の力ではどうにもならない。
途中までうまく行ったのになー。
ここまで約一時間くらいかかったのになー。
こうなったら車屋さん呼ぶかとか相談。
そこに通りかかった茶髪のカップル!
「大丈夫ですか?手伝いましょうか?」
茶髪のカップルというと語弊がありますが、
彼氏は完全にメッシュ入れてるちょいヤンキー風茶髪で、
彼女は黒髪のかわいらしいスカートを履いている女の子。
たぶん彼女が「助けてあげよーよー」と言ってくれたのであろう。
(勝手な妄想)
まじ感謝。
でも、その茶髪の彼ががんばっても外れず。
カップルも
「いやー。こんなことないと思うんだけどねー」
「だって、これ、完璧くっついてるよ」
と不思議がっている。
20分くらいやった後、
車に詳しい友達にわざわざ電話してくれる彼。
出てきた言葉は
「思いっきり蹴って!」
だったらしい。
父の言っていたことは間違ってなかったらしい。
男の子が思いっきり蹴ったら、
ぼこっ!!!!!
外れたーーーー!!!
やったーーー!!!
「ありがとうございます。マジ助かりました」
カップルは
「いや、逆にこんな時間かかってすいませんって感じっすよ」
って!
やさしいわー。
そして、
スペアタイヤを取り付けるところまで
「やっときますね」
っと、さっとやってくれた彼。
やさしいわー。
これで彼女への好感度、かなり上がったな。
そして、彼らを見送り、
父に報告。
「良かったな。じゃーなー。はいはい」
あっさりしてるわー。父。
そして、タイヤ屋さんへ行って、
新しいタイヤを取り付けてもらう。
ーー
ということで、長かった日曜の午後終了。
これからは一人でもスペアタイヤ取り付けれそう♪
でも、今回は一人では取り付けられなかったってことで、
兄の言う「女子的なかわいさ」は
まだ残っているということにしておこう◎